Ash Fork, AZ | 2008/10/07-day26
ゆるーい雰囲気の小さな街。標識にもどこか微妙な間が空いていた。
隣のSeligmanにはルート66名物の店がありグランドキャニオン帰りの観光バスも立寄るほどで賑わっていて、この街はちょっと影が薄い。
屋根にCAFEと書いてあるのだが、あまり効果はないかと(僕がこれに気付いたのも旅を終えて写真を整理している時だったし)。
地理的に便利だった事もありサンタフェ鉄道沿いの街として誕生。
1893年の大火事で街全体が全焼した後も、鉄道の反対側に移転して街は復活した。その後、駅には有名なレストラン"Harvey House; The Escalante"が出来たり、街にはルート66も開通したりで、栄えたそうだ。また敷石(Flagstone)の産地としても有名に。
ところが、1960年になってサンタフェ鉄道がルートを変更、線路そのものが街から離れてしまった。人口も半減して弱っていたところに1977年に再び大火事でダウンタウンの商店のほとんどが焼失してしまう。追い討ちをかけるようにハイウェイのI-40が完成、行き交う車は街を素通りするようになると、街の経済機会は失われていったようだ。
さらに1987年には、またしても大火事が発生、生き残っていたビジネスの多くが焼失。その後、アクション映画「ユニバーサル・ソルジャー」(1992)の舞台となるが、街で一番雰囲気の良かったモーテルが格安で売りに出てたのが理由だったようで、これも撮影で爆破されてしまったとか。
なんだか散々な話の連続だけど、街はどこか憎めない雰囲気に満ちていたように記憶している。