2008/11/30

プレイリードッグ2

Devils Tower National Monument, WY | 2008/11/08-day58
人気のプレイリードッグを再び











前回のはこちら(追加アリ)

2008/11/29

MIDPOINT

Adrian, TX | 2008/09/21-day10

ルート66の中間点として知られるのがテキサス州の北西の端にあるAdrianという小さな町。



ここにその名も"MIDPOINT CAFE"というRT66ファンの間で人気の店がある。"ugly crust pie"が人気メニューなのだが、あいにく営業時間を過ぎており閉店していた。midpointroute66cafe.com




「←ロス 1139miles: 1139milesシカゴ→」の看板を見ていて、ふと疑問に思う。一般的にルート66の全長は2448milesと言われている…ちょっとだけ計算が合わない。

RT66は時代によりルートが何度も変更されてる事もあり"全長"には諸説ある。特にサンタフェへ向かうルートは後年に省かれたりした。2448milesは公式にRT66がスタートした当時、1927年の記録だ。

さて、よく見ると別の小さな標識も立っていた。U.S. Route 66はそれ以前に存在していたNational Old Trails Roadというアメリカ横断道(ロス-NY)が下敷きになっているが、これはRT66以前の1914年に設置されたNational Old Trails当時の標識の復刻版だという。ここに1139:1139と記されており、"midpoint"の由来になっているのだった。





左を見ればこれから向かう残り半分(上の写真)、
右を見ればこれまで辿ってきた半分(下)。

この小さな町の"MIDPOINT CAFE"以外のビジネスは、全て消失してしまったかのような雰囲気。並びには潰れたガソリンスタンドやモーテル、レストランの跡があった。

コップ半分の水(あるいはお酒)を見て「まだ半分ある」「もう半分しかない」どちらと思うか?というのがあるが、ルート66はここで半分のところまで来た。僕達はアメリカを大きく一周しようとしていたので、もっともっと走らなければならない。

2008/11/28

Renoの宿

Reno, NV | 2008/10/25-day44

リノにはカジノ街がある。レジャーランド化した最近のラスベガスとは違って、ここはまだ昔ながらの雰囲気のまま。安っぽくて猥雑なネオンが、まだ健在。遠い昔、初めてベガスに行った時にはまだこんな空気が残っていたな、と思い出す。

ヨセミテの大自然に浸っていた後でこの街に着いた。その雰囲気のギャップと長時間ドライブの疲れ+宿で洗濯をしなきゃならない日だったので、結局ギャンブルはせずに街を車で一周するだけにして、宿に向かった。



改装したという部屋は安いチェーン系ながら、まぁまぁの居心地だった。洗濯もした。

それにしても、ここのデザインはちょっと変わっていた。
部屋は、大きめのプールがある中庭を囲む様に並んでいるのだが、ご覧の通り、ドア以外は全面ガラス張り。

外はそのまま通路になってるので、人が通る。これでは部屋の中がまる見えになってしまうし、安motelだから用心もした方が良いので、厚いカーテンをひく事になる。そうすると、ガラス張りにしている意味はまったく無く、明かりも入らず部屋の暗い照明だけとなる(他に窓はない)。チェックアウトの際に写真を撮ル為にわざわざカーテンを開けたが、そうでもなければ、そのまま部屋を出てただろう。

もう少し何か条件が違っていれば、"モダン"な設計だったかもしれないが、ここの状況では全く無意味だった。なんか残念、惜しい気持ちが残る憎めない宿だった。

2008/11/27

San Juan Island

San Juan Island, WA | 2008/11/01-day51

旅の折り返し点となったサンファン島。 夏のリゾート地として賑わうこの島もシーズンオフで少し寂しかった。それでも週末だった為か観光客の姿はちらほら見かけた(週末をこうした島で静かに過ごすのも悪くないと思う)。

帰りのフェリーまで時間があったので、島を一周。サンファン島は野生のオルカ(シャチ)やミンククジラ・ウォッチングで有名で、シーズン中はツアーの船が沢山出るのだそうだ。また船に乗らなくても、島を半周した西側の公園からもオルカが見えるらしい。季節的に期待薄ではあるが、とりあえずその公園、Lime Kiln Point State Park まで行ってみる事にした。




Whale Watchingが目当てでこの島を訪れたり、船に乗ったりする人が多くて、万が一ちゃんと見れなかったりすると、相当がっかりすると思うのだけど(そういうブログ、体験記も読んだ)、当方は「雨さえ降らなきゃ幸せ」というレベル。対岸に見えるのはバンクーバー島(カナダ)。

しばらく海を眺めたり、「オルカはおるか?」とツマラナイ事を口走ったり、灯台の周りを散歩しているうちに、雨がポツポツ降ってきたので、残り半周を走って港に戻る事にした。港には美味しいコーヒー屋があった。

それにしても、シアトルほどではないが、雨が降ったり止んだりの天気。紅葉の葉もすっかり落ちてしまっていた。

2008/11/26

靴のなる木

near Amboy, CA | 2008/10/09-day28




カリフォルニア州モハベ砂漠、Amboyやバグダット・カフェを目指してルート66を西に向かう。この近辺は高速I-40からも離れており、砂漠の中に取り残された寂しいところ。潰れたレストラン跡(Roadrunner's Retreat Cafe)を通り過ぎた所で、写真を撮った。

さらに少し進んだところで、shoe tree "くつのなる木"を見つけた。
結構高いところにまで、無数の靴がぶら下っている。



スニーカーが中心だが、パンプス/ハイヒールやアイス・スケート靴、ブーツなども。残念なことに、あまり形の良い木ではなかった。靴の重みもあって痛んだのか、木の一部は崩れていた。




shoe treeは旅行中にあと2ヶ所で見かけた。やはりカリフォルニアの砂漠のUS-395でと、ミネアポリスの大学近くで。どうも各地にあるらしく、ネット(画像)検索すると沢山出てきた。見栄えの良くないものが多いが、中には少し驚くような写真もあった(たとえばこれ)。

こういうのは、ただの落書きの類なのか"art"なのか、あるいは"落書きart"なのか、微妙なところだ。

ちなみに、この少し手前のESSEXとの間では、路肩の土が盛り上がった所に、石やガラスを置き並べて、名前などを書くというのが流行っている区間があった。あまり雨や風が無いのか、かなりの数がそのまま残ってた。言葉で説明するより、写真の方が早いね。こんな感じ。 道と砂漠しかない所を走る、モノ好きな旅行者の遊びだね。

2008/11/25

Devils Tower

Devils Tower National Monument, WY | 2008/11/08-day58

デビルズ・タワーはアメリカ初のナショナル・モニュメント(1906年)。 ちなみにNational Monument と National Park (国立公園)の一番の違いは、大統領権限で-議会の承認を待たずに短期間で-布告出来るという点だそうだ。Mount Rushmoreに近いのでRapid Cityを起点にして観光する人が多いけどサウス・ダコタ州ではなく、ワイオミング州の端に位置する。

この場所が有名になったのはこの映画のお陰。



「未知との遭遇」 Close Encounters of the Third Kind の公開は1977年(もう30年以上も前になるとは!)。同年はスターウォーズも公開されたSF映画の当たり年。で、デビルズ・タワーは、人類と宇宙人が初めて交流を持つ場所という設定。



運転してたら、突然、視界に・・・周りの地形と見比べても、想像以上に、その存在は唐突でした。感動するってよりも「なんだこりゃぁ」って感じ。映画と同じ様にニョキッと立ってました。




地下で固まったマグマが隆起した後、その周りの地表が侵食されて、マグマだけ残って出来たのだとか。ロッククライマーにも人気の場所です。



我々はこんなの登れないし、トレイルも雪が降った後なので面倒なので、しばし眺めるだけ。この公園にはプレイリー・ドッグがうようよ居る所があって、そっちを観察してた時間の方が長かったかもしれない、です。



UFOはこんな風に飛んでくるんだよね。


2008/11/24

Twin Arrows もどき

Albuquerque, NM | 2008/09/24-day13

本家のTwin Arrowsは潰れてしまっているが、オマージュというか「もどき」をアルバカーキー周辺で見かけた。



Wholefoodsの駐車場にあった一本の「矢」。
前夜この近くの宿に泊り、ここで買ったサラダ等を夕食にした。特にルート66とは関係ないようだが…。



これは西に少し行った所にある「"ルート66" ビジネス」で書いたカジノにて。正面入口に向かって矢が三本。多分、夜になるとネオンで輝くのだろう。



そのカジノに隣接したガソリンスタンド。それほど大きくはないのだが、いい感じに矢がアレンジされてた。

2008/11/23

Twin Arrows Trading Post

Twin Arrows, AZ | 2008/09/26-day15




地面に斜めに刺さった2本の巨大な矢。これが目印となってガソリンスタンド、ダイナーを併設した"Twin Arrows Trading Post"は古くからRT66の旅行者に人気があった。高速I-40がすぐ脇を走るようになってからも親しまれ、その歴史は21世紀までは持ちこたえたものの、惜しまれつつ2003年頃についに閉店した。

RT66のシンボルとして、ガイドブックの表紙にもなった「2本の矢」だが、朽ちていくスピードは速く、今では無惨な姿となっていた。矢の先の部分は失われ、また一方の矢は原型を留めてなかった。ちなみに矢は木製だった。



剥き出しとなったガソリンスタンドのポンプ。
まるで壊れたロボットみたい。




最近この場所を復活させる話が出ているそうだ。Twin Arrows may be restored<この記事には健在だった頃の「2本の矢」の写真も載っている。なお、併設されてたダイナーは"Valentine Diner"と呼ばれるタイプで、カンサス州のValentine Manufacturing社製。これだけでも復刻する価値があるそうだ。



場所はバリンジャー・クレーターとFlagstaffの間。I-40にはこの店の為に"Twin Arrows"という出口がある。

2008/11/22

フォーチュン・クッキー

San Francisco, CA | 2008/10/19-day38



その名も"Golden Gate Fortune Cookie Factory"。チャイナタウンの路地裏で偶然発見した。手際良く、出来たてのクッキーを手作業で折りたたんでいく。狭い作業場には観光客が次々と訪れていた。勿論、袋詰めのフォーチュン・クッキーはその場で買う事が出来る。味はなかなか美味しくて、出来損なったクッキーはいくらでも味見させてくれたり、オマケでくれたりと気前は良い。一方でタダ見を敬遠してか「写真撮るなら50セント払ってね」という張り紙はなかなか中国人的だった。



フォーチュン・クッキーの元祖は中国ではなく、萩原眞というSFの日本人移民で「北陸地方の神社で新年の祝いとして配られていた辻占煎餅に由来する」(wiki)のだそうだ。誰が元祖かを巡っては裁判沙汰にもなったと、これは英語版の方のwikipediaに載っていた。

ところで、買ってきた袋詰めのクッキーも最後の一つになってしまった。
最後に出てきた紙には"You will make many changes before settling satisfactorily"と書いてあった。



Golden Gate Fortune Cookie Factory
56 Ross Alley, Chinatown, San Francisco, CA

ここでフォーチュン・クッキーを作る様子はyoutubeにも載っている。

2008/11/21

コヨーテ

Oatman-Topock Hwy, AZ | 2008/10/08-day27



アリゾナ州からカリフォルニア州へと向かう途中で、旧RT66はOatmanを抜ける険しい山道となる。そして、観光地でロバがうろうろしてるOatmanを過ぎて下山すると、再び砂漠地帯に。観光客もぐっと減って、上の様な風景を見ながら荒野をカリフォルニアとの州境にある街、Topockへと向かう。目の前をロードランナーが横切ったりした(走りながら滑空してたよ)。

そんな時に奴は現れた。もう歩き方からしてチンピラ風。



こちらに興味があったワケでは無く、目当ては地面に残った何かの死骸(の残骸)。車の横を抜けると、こちらの様子を伺いながら、路面をガリガリとやっていた。イッちゃった目つきで。




気が済んだのか、こちらを一瞥してから砂漠に消えていった。
文字通り、飢えた一匹狼・・・

2008/11/20

66 West Twin Drive-In

Weatherford, OK | 2008/09/19-day08



閉鎖されたドライブインシアターで咲き乱れるヒマワリ。


ルート66@オクラホマ。Closeしたのは2005年、翌年にはebayで売りに出てたという話も。1967年に40 West Drive-Inとしてopen。1999年のreopen後は2スクリーンで営業していたようだ。
割れたブースの窓ガラス、崩れた"FOR SALE"の殴り書き、それでも静かに建ち続ける白いスクリーン・・・






隣接している普通の映画館は営業していた。
右側がドライブインシアターの敷地。


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66 West Twin Drive-In (closed)
West Historic Route 66, Weatherford, OK 73096
http://www.drive-ins.com/theater/oktshow