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2010/07/26

あの旅から2年。

もうすぐあの旅から2年。月日が流れるのは早いです。
またあの道に戻れる日を夢見て、

Amboy, CA | 2008/10/09-day28

2008/12/30

Essex, CA

Essex, CA | 2008/10/09-day28

その昔、砂漠のルート66の路上で、ある男が車のパンクで立ち往生した。灼熱のモハベ砂漠の近く、全く何もない土地だったので、あやうく命すら落とすところだった。この経験から男はその場所で自動車修理屋とCafeを始めたそうだ。それがThe Wayside Cafe。



今は廃墟だけが残っている。



他に店は無く、ゴーストタウンのような集落ながら、現在の人口は90人位。モハベ砂漠の国立公園や鉄道関係者なども住んでいるようだ。ちなみにテレビは1977年まで電波が届かず映らなかったとか。

ちゃんと郵便局もある。



妻はここから日本にポストカードを送った。

2008/11/26

靴のなる木

near Amboy, CA | 2008/10/09-day28




カリフォルニア州モハベ砂漠、Amboyやバグダット・カフェを目指してルート66を西に向かう。この近辺は高速I-40からも離れており、砂漠の中に取り残された寂しいところ。潰れたレストラン跡(Roadrunner's Retreat Cafe)を通り過ぎた所で、写真を撮った。

さらに少し進んだところで、shoe tree "くつのなる木"を見つけた。
結構高いところにまで、無数の靴がぶら下っている。



スニーカーが中心だが、パンプス/ハイヒールやアイス・スケート靴、ブーツなども。残念なことに、あまり形の良い木ではなかった。靴の重みもあって痛んだのか、木の一部は崩れていた。




shoe treeは旅行中にあと2ヶ所で見かけた。やはりカリフォルニアの砂漠のUS-395でと、ミネアポリスの大学近くで。どうも各地にあるらしく、ネット(画像)検索すると沢山出てきた。見栄えの良くないものが多いが、中には少し驚くような写真もあった(たとえばこれ)。

こういうのは、ただの落書きの類なのか"art"なのか、あるいは"落書きart"なのか、微妙なところだ。

ちなみに、この少し手前のESSEXとの間では、路肩の土が盛り上がった所に、石やガラスを置き並べて、名前などを書くというのが流行っている区間があった。あまり雨や風が無いのか、かなりの数がそのまま残ってた。言葉で説明するより、写真の方が早いね。こんな感じ。 道と砂漠しかない所を走る、モノ好きな旅行者の遊びだね。

2008/10/10

day28-29 RT66 の終焉


Barstow, CA / Victorville, CA

RT66 の終焉

Barstowのドライブインシアターは、2スクリーンあるものの、ろくに看板も上映案内もない質素な運営で「取りあえずやってます」という感じだった。それぞれのスクリーンでは2本上映されており、僕達はSamuel JacksonのスリラーとKate Hudsonのラブコメという組合せを観た。まぁ大人ひとり$6だから、ただの名画座感覚なら文句はない。

宿は映画に行く前に決めておいた。その名も"Route 66 Motel"、ガイドブックで「安くてキレイ」とオススメの場所。RT66のネオンサインがいかにもで、敷地には壊れたクラシックカー等が並び、雰囲気を醸し出していた。インド人のオーナーが「very clean」と自信満々に案内してくれた部屋は、改装されてクーラーも新調した、との事だった。

二本立を観た後でMotelに戻り、写真の整理とBlogの更新。ベッドが円形で(これが名物らしいが)なんか昭和・日本のラブホテルみたいだな、とか思いつつ「あのドライブイン・シアターでは、愛があまり感じられなかったな」とか「Bagdad Cafeでは一日に何回、あの主題歌を流しているんだろう」とか考えていた。そして、ここのMotelに"RT66"がついてなかったら、果たしてここに泊っただろうか?と。確かに、一見したところ小奇麗な部屋で、虫の知らせだろうか、なんか腑に落ちない気がしていた。

そんな事を考えながらblogを打っていたら、午前2時を過ぎていた。妻はぐっすり寝ている。
寝ている妻の横、僕が眠るハズの所で何かが動いている。枕に虫!ゴキブリのちっちゃいのだな。よく見たらベットのいたる所に何匹もいるじゃないか。深夜になって彼らの活動タイムになったのだ。その古いベットからどんどん這い出てきているのだ。ティッシュで殺していったら、あっという間に十匹以上になった。熟睡中の妻を起こす。自分がそこで寝てたらと思うとゾツとしつつ、薄着だった妻を不憫に思った。今度は飛び起きた妻が言った「赤いのも動いてる!」。それはシーツの真ん中を闊歩している赤いダニだった。僕達は部屋を出る事にした。

無反応だったオフィスから、出発直前にようやくオーナーの妻が出てきて言った。簡単に苦情を言うと、こう応えた。「部屋はvery clean」。 じゃぁ見てみなよ。あのゴキブリだらけのベットを!「今は見ない。出ていくなら、勝手にどうぞ。で、鍵はちゃんと返してね」。

まぁ、very cleanの定義ってのは人によって違うのだろう。たまたま虫が多い時期だったか?それとも、虫が活動する深夜まで起きてて、見てしまった俺が悪いのか?知らずに寝てれば平和だったのだろうか?

「安かろう悪かろう」だ、虫だって出るだろう。ニューメキシコのmotelで、部屋に入り込んだ鈴虫の鳴き声で眠れなかったのを思い出したが、いやいや、そんな次元ではない。ゴキブリが床を歩いてるならまだしも、ベットの中でどんどんわいて出てくるのは、たまらん。虫だけが原因じゃない、洗面所がカビだらけだったり、気になって我慢してた部分は他にもあったところに、虫で大きくトドメを刺されたのだ。

僕はドライブインシアターやRoute 66というギミックに「釣られて来る」モノズキな客だ。ただ安い宿を探していたのではない。ノスタルジアと不衛生は違うのだ。そんな旅の中で、Munger Moss Motelや、Tulsaのドライブインシアター、Tucumcariのアンティーク屋のお婆さん・・・出会えた事が嬉しかった人達が沢山居たが、既に懐かしい存在になりつつある。

既に気付いていた。あんな素晴らしい人達が居る一方で、RT66の歴史やブランドにぶら下がっていれば客が寄ってくるから商売してる人が居る事を。これまでもRT66沿いには"Route 66"の名のついたMotelは無数にあった。そのうち2ヶ所で、泊ろうして部屋を見せてもらいながらも、汚そうで止めていた経緯があった。そう言えばあの時も「very clean」とフロントで言われたっけ。

なぜ今夜はまんまと釣られたのだろう。ガイドブックで薦めてたからか?ネオンサインやクラシックカーに引かれたからか(先代のオーナーが集めたのを引き継いだだけだろうけど)?値段だって、街の安motelのレベルから言えば割高だった。
今夜はとても裏切られた気がして、I-40を西に走った。この深夜になって、どうするのが良策なのかは分からなかったが、とりあえず、ただ走った。Old Route 66ではなく、普通の高速道路を。
僕らのRT66 の旅は終りを迎えた瞬間だった。失恋した時みたいな気分だった。


少し先のVictorvilleという街まで行くのが限界だった。一日中ドライブして、二本立ての映画を見た後の午前4時半。ホテル難民になりつつも、辿り着いたのは、Hilton Garden Inn。 $80でチェックアウトは午後3時(今からでも十分睡眠が取れる!)。Hilton系の会員だったので、部屋はJunior Suiteにアップグレードしました、と言われた。広い部屋に、無駄にでかいプラズマ・テレビが2台、リビングとベットルームにそれぞれあった。

そして清潔さで言えば、これこそが、僕らの感覚で言う「very clean」だった。

2008/10/09

day28 短信


Needles, CA発-Bagdad Cafe-Barstow, CA /Victorville, CA泊

RT66の終盤-その気になれば一日でLAまで行ける距離-を時間をかけて移動していた。主に砂漠に囲まれた土地だ。

Amboyの人口は7人だけ!ここではRoy's Cafe and motel(の看板)に立寄る。今は営業再開準備中で併設しているガソリンスタンドだけが機能していた。

そして「Bagdad Cafe」。当時、ロードショー公開で作品を観た我々にとっては感慨深い場所だ。Bagdadという街そのものはAmboyの西にその昔存在していたらしいが、今は消滅しており跡形もない。実際に映画の撮影が行われたのは、もう少し西のNewBerry Springsという街のSidewinder Cafe(当時)だった。その後、オーナーが変り、名前もBagdad Cafeになり、日本や欧州からの観光客でも賑わっている。 

夜はBarstowという街に居た。この街にはドライブイン・シアターがあるので滞在する事にしたのだ。
まさか、あんな展開になるとは思わずに・・・(続く)