Adrian, TX | 2008/09/21-day10
ルート66の中間点として知られるのがテキサス州の北西の端にあるAdrianという小さな町。
ここにその名も"MIDPOINT CAFE"というRT66ファンの間で人気の店がある。"ugly crust pie"が人気メニューなのだが、あいにく営業時間を過ぎており閉店していた。midpointroute66cafe.com
「←ロス 1139miles: 1139milesシカゴ→」の看板を見ていて、ふと疑問に思う。一般的にルート66の全長は2448milesと言われている…ちょっとだけ計算が合わない。
RT66は時代によりルートが何度も変更されてる事もあり"全長"には諸説ある。特にサンタフェへ向かうルートは後年に省かれたりした。2448milesは公式にRT66がスタートした当時、1927年の記録だ。
さて、よく見ると別の小さな標識も立っていた。U.S. Route 66はそれ以前に存在していたNational Old Trails Roadというアメリカ横断道(ロス-NY)が下敷きになっているが、これはRT66以前の1914年に設置されたNational Old Trails当時の標識の復刻版だという。ここに1139:1139と記されており、"midpoint"の由来になっているのだった。
左を見ればこれから向かう残り半分(上の写真)、
右を見ればこれまで辿ってきた半分(下)。
この小さな町の"MIDPOINT CAFE"以外のビジネスは、全て消失してしまったかのような雰囲気。並びには潰れたガソリンスタンドやモーテル、レストランの跡があった。
コップ半分の水(あるいはお酒)を見て「まだ半分ある」「もう半分しかない」どちらと思うか?というのがあるが、ルート66はここで半分のところまで来た。僕達はアメリカを大きく一周しようとしていたので、もっともっと走らなければならない。