2008/10/12

day31 短信


Mojave, CA発-Palmdale-LAX泊

飛行機マニアな一日

Mojave Air and Space Port。
この空港は、普通の民間飛行場としての機能-セスナやプライベートジェットへの給油など-だけでなく、「飛行機の墓場」として紹介される部分がある。物好きな奴が来たなぁという目で見られてしまったが、職員の人が運転するバンで敷地内を見学させてもらった。料金はたったの$5、車から降りる事は出来なかったが、写真は車内からならOKだった。

まず旅客機のジャンクヤード-解体されて部品が売られたり、スクラップにされたり-のセクションへ。ジェットエンジンが野ざらしで無造作に置いてあったが、一個300万ドルで売れるのだと言う。実際、買い手が見つかって包装されているものをあった。
続いて案内してもらったのが、長期駐車場のように整然と並べられている所。google mapではこんな感じなのだが、実は予想より並んでいる数が少なくて、ちょっと拍子抜け。911テロの後には250機も並んでいたという。

ところで、この空港、名前の通り「宇宙港」でもある。ヴァージングループのブランソン会長が推進する初の民間宇宙旅行会社、Virgin Galacticの本拠地にもなっている。7月末には宇宙船の母機となるWhite Knight Twoが公開されたばかり。
2010年の開業を目指して、テスト飛行が本格化するという話だった。

見学を終え、LAに戻る途中でPalmdaleの航空公園に立ち寄った。歴代の最新鋭機を製造した米空軍第42工場がこの土地にあり、これに隣接した公園に数々の米軍の航空機が展示されている。戦争の道具ではあるので複雑な気持ちだったが、例えば、実用ジェット機の最高速度記録を出したSR-71 Blackbirdの機能美とも言える異様な存在感は、実物ならでは(隣にはA-12が)。世界初の実用ステルス機 F-117 Nighthawkもあり、並べてみるとF-117は思ったより小さく、SR-71は大きかった。

なお、今回訪れた近くには、スペースシャトルの帰還や、映画「ライトスタッフ」の舞台にあったエドワード空軍基地もある。
砂漠の真ん中だが、この手の話題が好きな人にはたまらない一帯である。

そうそう、Mojave空港近くの、風力発電の風車群の風景も面白かった。